突然ですが、皆さんは必至をご存知ですか?

将棋において必至を知っているか、

必至の形をいくつ知っているかによって、勝敗を左右することもあるのです。

 

必至は詰めろ(次に詰む状況)の一種で、どのような受けの手を指しても詰んでしまう状態のことです。

有段者は知っていて当然ですが、級位者の中にはまだその言葉になじみがない方もいるかと思います。

「将棋の上達には詰将棋が大事」だと言われていますが、実は必至も同じくらい大事なんです。

今回は有名な必至の形を5つ集めてきました!この機に必至形を覚えて実力向上を図りましょう!

ちなみにこの記事は15級~5級向けです。

 

 

玉頭抑えの形

 

必至の型1

 

図をご覧ください。

玉の前には銀しかおらず、持ち駒も金と桂の二枚だけ。

普通は何か受けがありそうなものですが、

実はこの局面、必至がかかっています。

 

例えば△3二金は▲3三桂△同金▲2二金で詰み。

この▲3三桂~▲2二金の詰みがあるので

なかなか詰めろがほどけないんです。

それを消して△3三銀としても、

今度は▲1三桂からの頭金で詰みがありますね。

 

持ち駒に金と桂があるのがポイントなんですね。

 

ここで例題を一つ解いてみましょう。

 

例題1

 

ここで何を指しますか?

おそらく必至の形を知らない方は▲2三飛成と指してしまうと思います。

でもそれだと△3二の地点に何か打たれて簡単に受かるんですよね。

思い出してください。玉頭に駒を打って持ち駒に金と桂。

 

 

 

 

 

 

 

そう、答えは▲2一飛成△同玉▲2三銀!

 

 

△4二に歩はいますがほとんど同じ形になりましたね!

これも必至がかかっています。

 

 

 

 

挟撃の形

 

必至の型2

 

いわゆる、はさみうちの形ですね。

次に▲4二金or▲6二金で詰み。

それを△5二金で両方受けても▲4一金or▲6一金で詰み。

最強の受けは△4二飛ですが、▲6一金△5二玉▲6二金(寄でも引きでも)詰みです。

 

これも早速例題に行ってみましょう!

 

例題2

 

先ほどとはかなり局面が違いますが、わかりますか?

例えばここで▲5二金打と攻めると、△3一金で寄らなくなってしまいます。

はさみうち、を意識してみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは▲4一飛成△同玉▲2二金です!

 

 

△4二の銀がいますが、先ほどの詰み筋を受けることはできません。

三手一組のきれいな必至手順ですね!

 

 

腹銀の形

 

必至の型3

 

これも基本的な必至の形ですね。

次は▲2三銀成の詰みを狙っています。

これを受けるだけなら△3四銀でいいのですが、

今度は▲3一馬△1二玉▲2一銀不成で詰みになります。

この二つの詰み筋があるので必死なんですよね。

 

ここで例題です。

 

例題3

 

色々攻め手があって迷うところですが、

▲2一竜は△1二銀、▲3二竜は△6七角、▲3二銀は△2四玉と逃げられて

寄りません。どうやら一撃必殺の手を狙わないとダメみたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは▲2二竜△同玉▲3二銀です!

 

 

攻めの要である竜を捨てて、腹銀の形を作るのが正解になります。

少し見えづらかったですかね。でも必至の形を知っていれば指せるはずです!

 

 

 

両王手の形

 

必至の型4

 

両王手は二つの駒で同時に王手をかけることです。

攻め方は次に▲2二歩成の両王手を狙っていますね。

以下、△同玉は▲同銀成、△同歩は▲1二角成。

角とと金の2つの駒で王手しているので詰みになります。

 

受け方はなんとかしたいところですが、△1四歩は▲2二歩成△1三玉▲2三角成で詰み。

その他のどの受けも▲2二歩成までの詰みとなります。

この局面はすでに必至ですね。

 

それでは例題を解いてみましょう!

 

例題4

 

まず▲1二歩は打ち歩詰めのため反則負けになります。

なのでそれ以外の手を模索していくことになりますが、

▲3二歩、▲5一竜などは詰めろになりませんね。

さてどうしましょうか。

ヒントは▲6一馬をどう活用するか、です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは▲1二竜△同玉▲3四馬です!

 

 

前問に続き、これも竜捨てが正しい判断です。

先ほどと同じく▲2二歩成までの詰みを狙っています。

今度は香車がいないので△1一玉と引くことはできますが、

一歩持っているので▲1二歩△同玉▲2二歩成で詰みとなります。

 

両王手は詰将棋にも頻出の筋なので覚えておきましょう!

 

 

 

退路封鎖の形

 

必至の型5

 

 

退路封鎖は言葉の通り、相手玉の退路を塞ぐことです。

この場合は敵玉が△1三玉に逃げられないようにしていますね。

実はこれで必至なんです。

 

「角がタダだけどもう必至なの!?」と思う方もいるかもしれません。

そう、退路封鎖の必至は難しいんです。

詰将棋がある程度できる方でないと使えないでしょう。

 

現局面は▲1三角と指したところですが、これに△同香は

▲3一金△2二玉▲2一金△1二玉

▲1一金△2二玉▲2一飛成(詰み上がり図)までの詰みです。

 

詰み上がり図

 

△同香のところを△同桂としても同じ。

△4四歩は▲3一角成△4三玉▲5四金で詰み。

△2二銀は▲3一金△同銀▲同飛成で詰みです。

 

適した受けもありません、ということで▲1三角で必至なんですね。

 

さてここで例題です。

 

例題5

 

駒をたくさん持っているので▲4二金打や▲5一飛とすぐ王手したくなりますが、

ここはぐっと堪えてください。

今王手をすると△2二玉~△2三玉でどんどん上に逃げられてしまいます。

 

先ほどの退路封鎖を思い出してみましょう。

今度は角を持っていませんがこの局面でも敵玉の退路をふさぐことができます。

さてその退路はどこでしょうか?

△2二?△2三?△1二?△1三?

 

ヒント

最初の手は驚きのタダ捨て。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは▲1二飛△同香▲1一銀です!

 

最初に飛車を捨てて金を残すのがポイントですね。

次に▲2二金と▲4二金の詰みを狙っています。

相手はそれがわかっていても良い受けがありません。

 

THE必至です(^-^)

これは退路封鎖でもあり、先ほど解説した【挟撃の形】でもあります。

こうやっていくつかの形を組み合わせてできる必至もあるので、

この記事に書かれている必至形はすべて覚えてください。

 

 

 

 

まとめ

 

 

必至、どうでしたか?

覚えて使えるようになれば間違いなく勝率がアップしますよ!

もちろん必至の形はこれだけではありません。

今回ご紹介した形はメジャーなものだけです。

必至の本も詰将棋ほどではありませんが、良書はいくつもあるので

この際に購入してみてはいかがでしょうか?

 

以上、覚えると勝率アップする必至の形でした!

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